アイ・アム Shellyさん

アラサー男子。思考のアウトプットのため、日々の思いをつらつら。趣味は読書と洋裁。

読書感想#5 五十嵐良雄「うつの人のリワークガイド」

Im Shelly

 

こんにちは

いつも御覧頂きありがとうございます

 

今日からお盆休みですね

毎年山の日は快晴&猛暑になる印象があり今年も例年にかわらず

暑くなりそうですね

僕の住む枚方の予想気温は今日38.0度 明日40.0度

ただ、今朝外を散歩した限りでは結構風が強く吹いているので木陰であれば

今のところ涼しさを感じれます

 

 

さて、昨日2冊の本を読んだのでここに書いておこうと思います

1冊目が五十嵐良雄さんの「うつの人のリワークガイド」

五十嵐さんはメディカルケア大手町の精神科医であり、うつ病リワーク研究会の代表をされている先生です。

うつ病といっても重度から軽度とさまざま。2000年に入ってから軽度うつ(多くは抑うつと不安症などが合併している)の人の数が増えてきており、またそういった人が休職を求め診断書を書くという機会が多くなったと書かれています。またその後症状が落居ちついてから復職した場合、約5割の人は再発はせず働けるが、残りの半数の人は1年を経たずして再発や何かしらの症状に再度悩むことがデータとしてあり、改めて休職を選択せざる負えない状況があります。

メンタル疾患になった場合の復職って想像以上にハードルが高いのです。

(僕も今はそのことについて少し悩み中)

そういうこともあり、五十嵐さんは復職にむけて症状が寛解(症状が出ない状態)したあとでいきなり復職するのではなく、リハビリをしてから社会復帰するリワークプログラムを取り入れることを推奨されています。

 

さて、復職へのハードルが高くなっている要因として

①復職後の仕事量の調整が上手くいっていない

②集団社会に再度入るにあたって、困難な出来事に衝突した際の対処法がまからないまま元に戻ってしまう

ことがあると考えられます。

 

①については産業医や会社と相談し時短勤務や残業をしない範囲で始めるなどの調整が必要となり、一般的にも行われていると思います。復職後は以前のように体力が100%戻った状態とが限りません(というかほとんどの人は60~80%ぐらいしかないです)。

②は特に重要で、自己分析です。なぜ、自分がメンタル疾患になったのかその背景や要因、自分が苦手な場面などを理解せず再度復職することで同じことが起きた場合に対処ができず、また同じ轍でつまずいてしまう。

 

本書では、主に②についてのリワークプログラムについて記載がされています。

約半年から1年かけて模擬出勤などを体験することで仕事に出勤できる体力やレジリエンスを高め復職後も安定して仕事を続けられることを目的とされています。

 

リワークプログラムでは

①決まった時間に決まった場所に来ることができる

→出勤するリハビリをする

②デスクワークやアクティビティを通じて模擬勤務を体験する

→数時間拘束された中で生活する体力をつける

③他者と交流することで、ストレスを感じたり、困難さを感じる場面を理解しその対処を学ぶ

→他者と関わることで、自分の苦手な場面などを再認知できる

④自己分析(なぜ、体調を崩すことになったのかなど背景を整理する)を行い、医師がアドバイスを行う

→医師が定期的に介入することで精神状態が安定してるかの判断ができる

 

リワークプログラムはデイケアという通いの施設で行われることが多いようです。

まずは週1~2日と短い日数から初めて、慣れてもらい体調の悪化などがないかを見ながら行われます。徐々に慣れてきたら週5日や夕方まで時間を延ばしてみたりと外の世界に身体を合わせていき、社会復帰のためのリハビリを行います。

 

メンタル疾患になったあと、復職については大きな問題です

風邪や一時的な体調不良で休むのではなく、メンタル疾患になった原因が仕事場や家庭環境でのストレスやその対処が上手くできないことで起こる場合があり、その原因や対処法がわからない状態で復職するのであれば、また無理に頑張りすぎてしまい自分を責めてしまうことになるからです。

 

特に長時間他者と関わることって、仕事以外ではなかなか体験できることではないので練習しようとしても日常では難しいと思います。事前訓練なくいきなり再就職となるとやはり、復職が上手くいかなくなる可能性が高まるのではと読んでいて改めて確信しました。

カウンセリングやリワークプログラムというものが世間にも広く認知されることで

メンタル疾患者がまた社会に復帰できる環境が整えばと節に願います。

 

2冊目はまた明日以降に書こうかなと思います