読書感想#6 平賀充紀「なぜ最近の若者は突然辞めるのか」
Im Shelly
こんにちは
いつも御覧頂きありがとうございます
今日は台風7号が東海・近畿地域へ向かってきていますね
昨晩から暴風により自宅の窓がガタガタとうるさく鳴っています
暴風の音を聞くと少し胸がざわざわします
どことなく不安感を感じます
早く過ぎ去ってほしいものです
今のところ雨はそれほど強くはないですが
大阪では梅雨明けから雨がほとんどふらないので
毎日 気温も下がらずこまったものです
あと1か月半ほどの我慢、我慢
さて、昨日は天王寺のあべのハルカスへ行って落語会を見てきました
計6席 落語や講談など。
僕は桂二葉さんを目的にいきましたが、TVや雑誌などで取り上げられることも
多い方なんので 他のお客さんも同じ考えだったようで立ち見席が出る満員御礼!でした。個人的には旭堂南海さんという方の講談が一番よかったです。生で講談を聞いたのは初めてですが、やっぱり上方ということで人情や歴史話一辺倒だけではなく要所要所に笑いの部分が入っていて、神田伯山さんのような江戸の講談とはまた違った魅力がありました。
本について
先日、「なぜ最近の若者は突然辞めるのか」(平賀充紀作)という本を読みました
この本自体は、現在の管理職の方向けに若い社員が仕事や会社に対してどういう
スタンスで関わっているのかということをイラストなどを使ってわかりやすく
書いてあります。作者の平賀さんがFromAやリクルートなど求人関係の業界で
長く勤めてきておられ、若者の就職状況などについてお詳しい方です。
僕も今まで転職する際は思い立ったら即行動!と誰かに事前相談などはせずに
「○月いっぱいで退職します」と一方的に告げることがほとんどでした
現在仕事を休んでいる僕としては、仕事を辞める側の立場についてと
上司などの考え方などが少ししれたらと思い手に取りました
若い社員と上司たちの世代と違いについて
- 会社に自分の人生をささげるという考えはなく、自分のやりがいなどを軸に仕事を考えている
- 「とにかくやれ」「背中をみて覚えろ」という非合理的なものを好まないので、守破離の守はネットなどで情報が手に入るので早く守から脱して次のステップを踏み、自由に動きたいと思っている
- 生まれたときから情報に恵まれてりITなどを使うことの合理性を優先する
などはあります。
それは若物が上司と単に面倒だと思っていたり馬鹿にしているというわけではなく、そもそも生きてきた環境が違うためそのようなお互いの考え方の違いが起こる
SNSにより、承認欲求は若者も持っています。しかしそのなかでも目立って褒められるのは悪目立ちするのでいやだなど、ほめ方もただ単にほめればいいというものではなくなってきているとのこと。
本書の中でハッとしたことは、若者は目標ではなく目的がわかればモチベーションを落とさす仕事をしやすくなるということ。
「売り上げ目標を○○円を達成するために、あとどれぐらい商品を売る必要がある」と上司からの指示があった場合、単なる売り上げ目標ではなく、それを売ることでユーザーにとってどういうメリットがあるか”目的”を意識させてあげると若者にも納得感が生まれモチベーションを維持できるという話がありました。それは、若者が会社のためにというよりは目の前にお客様から喜んでもらうことなどで承認をされる。”売上”よりも”やりがい”を軸に仕事のモチベーションを考える傾向があるからだということでした。
僕も営業は正直好きではありません。僕の場合は介護施設にお年寄りを沢山利用してもらうことで利益を上げることが目標で、あとどれぐらいの利用者が必要だと数字ばかりを上司から話をされることがありその都度嫌気がさす体験をしたことがあります。
介護施設では慢性的な人員不足があり、なかなか隅々までケアができないという事実もありますので、数字(利用者数)があがることでさらなるサービスの低下にを生むことを想像してしまいます。
困っている家族が少しでも楽になるなどの理由もありますが、全体を通じてみるとケアの質が下がることも大きな問題であり、その両問題のバランスについてよく悩んでいました。自分で考えて落としどころを探すことも大切ですが、そういうなぜ必要なのかを指示してもらえると今思えば気が楽になったのではと読んでいて感じ、僕自身人に褒められたいという承認欲を仕事にも求めていたことに気が付きました。
本書で書かれている4種類の若者の思考種別が面白いので、もし興味があればぜひおすすめです