アイ・アム Shellyさん

アラサー男子。思考のアウトプットのため、日々の思いをつらつら。趣味は読書と洋裁。

洋裁さん#4 野良着のススメ 「たつけパンツ」ができました!

ようさを

Im Shelly

 

こんにちは

いつもご覧頂きありがとうございます。

 

昨晩は僕の住む大阪では大きな雷の音が、夜中に鳴り響いていました。

バキィィィィィッ!という、どこかに落ちた音も聞こえ、あまりすっきり眠れませんでした。

今年は暖冬の予報ですね。紅葉もあまり期待はできないかもしれませんね。

 

され、先日たつけというズボンを作ったので今日はそのことについて書きたいと思います。

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たつけ作り

話は今年の夏に戻り、僕は18切符で静岡県浜松へ旅行へ行ってきました。

浜松市の「池田織物工房 千織」のお店の方から、「たつけ」について教えてもらい、

今回は「千織」さんの生地を使って、「たつけ」を作ってみました

 

僕はそのときはじめて「たっつけ(たつけ)」というものを知らなかったので、調べたところ、岐阜県の「石徹白洋品店」さんでレシピ本が販売されていたので、購入。

 

さて、上手くできたでしょうか。

 

Tips

 

 

たつけとは

たつけ(たっつけ)とは、元々は武士の狩猟着として履かれていた袴(はかま)のことです。江戸時代になると、たつけは庶民の仕事着として普及したそうです。

 

もんぺと同じく、野良着のようなものですね。

 

シルエットは、お尻の部分にややゆとりをもち、足裾は脚絆(きゃはん)といって、テーパードがかかっていてカッコいいです。

 

また、古くから作業着として親しまれてきたものなので、たつけはその動きやすさが魅力のひとつです。

 

(石徹白用品店より引用)

たつけは農作業の時に誰もが穿くズボンとして、石徹白で作られてきました。お尻にゆとりがありますが、足裾が絞ってあるので、動きやすく、どんな作業にも最適な形です。

動きやすいズボンであるにもかかわらず全て直線裁断・直線縫いで組み立てられています。

 

石徹白洋品店さんの「たつけ」はさらに、現代のファッションに合うように、裾の太さを変更できたり、ウエストを紐ではなくゴムにしてあったり、アレンジがされています。

 

たつけのレシピ本と参考動画

 

参考にしたレシピ本は

『[いとしろ民衣シリーズ]たつけの作り方』(石徹白洋品店

(石徹白洋品店HP: https://itoshiro.org/products/bk1905tk

私はダウンロード版を購入したので、ちょっと割安でした

 

レシピ本がなくても、石徹白洋品店さんの公式Youtubeに、作り方が載っています。

本同様の内容で、かなり詳しく説明してますので是非、興味があるかたはそちらも見ても十分作れますよ!

(石徹白洋品店公式Youtube: https://www.youtube.com/watch?v=svA5IWPskGA

 

準備

  1. 採寸

     

    まずは、自分のウエスト・ヒップ・裾丈・太もも周りをメジャーで採寸します。

    採寸して作るので、男女関係なくたつけを作ることができます。

  2. 生地の裁断

     

    今回は、幅41cmの反物生地を使用。

    1で採寸をしたサイズに合わせて、生地を裁断します。

    前ズボン2枚 後ろズボン2枚 後ろ股マチ1枚 前股マチ小2枚
  3. アレンジ

     

    今回、アレンジとして「膝あて」「ポケット」も加えました。

     

  4. その他の用意
  • エストゴム 幅2.0cm 
  • 綾紐(ウエスト紐として) 

 

たつけの縫い作業

では、たつけを作ってみます。

まず、「前股マチ小」「後ろ股マチ」を縫い合わせます。

つぎに、「左右の前ズボン」を縫い合わせていきます。

それから「後ろズボン」を縫い合わせます。

これで、おおよその形は出来上がり。

あとは、各部位をズボンの形になるように縫い合わせていくだけ。

※詳しくは、「石徹白洋品店」さんのレシピ本orYoutubeをご覧ください。

 

写真は終盤の前後の脇を縫い合わせているところ。

ロックミシンを持っていないので、すべて折伏せ縫いで仕上げていきます

生地を無駄にしないように、余った部分は丸めてまつり縫い
難しかった箇所

 

途中何度も、上手くいかないところがあり、縫ってはほどきをすることがありました。

特に、前ズボンと股マチを縫付けるところが難しかったです。

形が相反するので、縫い合わせた角がしわになったり、無理に引っ張られたりしがちになります。

 

前ズボンと股のマチを縫い合わせ。しわにならないように注意

 

あとは、足の裾部分が脇を縫ったあとで気づいたら、かなりずれていてショック。

通常であれば、脇の始まりと終わりを合わせて縫うのですが、たつけには、太ももの太さに合わせて調整できるように、補強用のマチをつけています。補強用のマチをもったいないと思いカットせずそのまま残して、ズボンの脇を縫ってしまったので、長さがそろっていないことに気づけず・・・。

 

足の裾部分。縫ったはいいが、見てびっくりずれてる!

 

結局、裾はカットせずに、あまり布を足すことで問題を解決できました!

裾の足りない部分はつぎはぎをして、裾丈を調整

 

完成

 

ということで完成しました。

 

作業時間は10時間強かかりました。

ブログとYoutube用の撮影もしていたので、予定より時間かかりました。

でも、初回にしてがいいか感じのものができました!

 

では、完成したたつけをご覧ください!

 

京都嵐山で撮影

少しお尻がふっくらしてますが、おかげで立ち座りしやすい!

後ろ姿。裾のテーパードは少し甘めです。もっとすぼめてもよかったかも

 

感想

どうでしょう。結構カッコいいでしょ。

 

この日は早速、自転車で片道30kmを漕いで、京都嵐山まで行ってきました。

足をあげたり、屈伸しても全く気になりません。たつけはとても動きやすいです。

 

たつけは使う生地も少なくてすみます。昔の服って本当に、効率的に考えられていていいなと思いました。(173cmの僕の場合、幅41cmで5mの生地で充分足りました)

 

今回使った、「千織」さんの手織りの遠州生地が、思っていた以上に軽くて涼しく快適。単糸という糸を使っているそうで、空気を良くふくみ、夏は涼しく、冬は暖いそうです。また、洗えば洗うほど柔らかくなるそうなので、ガシガシ履いていきたいと思います。

 

最後までご覧頂きありがとうございました!