読み物 ドグラ・マグラ 夢野久作 奇想天外なアチャラカな話
Im Shelly
こんにちは
いつも御覧頂きありがとうございます
夢野久作さんの「ドグラ・マグラ」を昨日やっと読み終えることができました!
ときどき夏目漱石さん太宰治さんなどの古典を読みたくなることがあり
以前からタイトルが気になっていたドグラ・マグラをダウンロードしてから
3か月以上が経ち、ここ2週間ぐらいで集中して読みました
読み終わった感想としては、あらすじを説明できたものではない!です
1度読んだだけでは1割ほどしかつかめなかった。出てくる文章が仏教や中国史、意味不明な文章など場面によって結構変わるのでそれが伏線になっているかもしれませんが、なかなか理解できなかったですし、口語的な文章になると途端に読みやすくなるのですが、今度は話が複雑になったり時代が変わったりとまたまた場面が変わるので整理できずに読んだ感じです。でも、文章自体の力がすごくあり、わからないなりにも読んでて楽しい興味深いので、集中していると結構読めた。
大きなあらすじとしては、
主人公の青年が精神病院で目覚めて、その彼がある殺人事件の大切な
鍵を握るということで2人の博士が、彼の正気と記憶を取り戻そうとするお話。
話が進むにつれて少しずつ謎が解けそうになっては、また闇の中に入ったりを何度も繰り返します。2人の博士の信憑性に惑わされたり、青年自身が何者なのか疑ったり
中国の古い歴史へ飛んだりと話の場面がコロコロと変わっていく。
わかったり、わからなくなったりを何度も繰り返すことになりました
この奇想天外な話とはいて、文章の力で読み応えはありました
読み終わったあと、あとがきやまんがでわかるみたいな簡単な本はないかと
蔦屋書店へ行って 感想や分析をしりたくて 文庫のあとがき と 「有名すぎる文学作品をだいたい10ページの漫画で読む」を読んでみたり。
結局10ページではこの話はまとまらないなと思いました
夢野久作さんはこのドグラ・マグラを書いた翌年に亡くなったそうで
享年 47歳の若さでした
ドグラ・マグラ自体も約6年ほどかけて完成されたようで
恐らく、その間に何度も書いては崩してを繰り返し1冊に仕上げたのではないでしょうか。
個人的に面白いと思ったのは、舞台となる精神病院での治療方法です
舞台は大正時代。現代のような精神疾患とは違い恐らく当時は薬漬けや身体拘束などを主にして、社会から隔離して対応されていたのではと推測されますが、
2人の医師の治療は病棟内の庭で行動抑制をするのではなく皆を自由に働かせ、その様子を観察し、関わりの中で徐々に本人の意識を回復させていく治療していました。
ひょっとすると当時ドグラ・マグラを読んだ人はその治療方法すらもある種、奇怪なことをしているなと映ったのでないでしょうか
物語の始まりから薄暗い感じを受ける 一度読んだらしばらく忘れられない
独特な本でした!