アイ・アム Shellyさん

アラサー男子。思考のアウトプットのため、日々の思いをつらつら。趣味は読書と洋裁。

超絶技巧、未来へ! 行ってきた話

Im Shelly

 

こんにちは

 

現在アベノハルカス美術館にて開催中の

「超絶技巧、未来へ! 明治工芸とDNA」展の初日へ妻と行った

www.aham.jp

期間:2023年7月1日~9月3日

料金:大人 当日 1600円/人

 

超絶技巧展はこれまで3回開催されており、

安藤緑山の牙彫が見たくて、2019年開催された第1回目も見に行きました

このバナナとパイナップルのリアル凄すぎませんか

安藤緑山の作品は京都清水の三年坂美術館(https://sannenzaka-museum.co.jp/)

でも数多くみることができます

 

2019年 驚異の超絶技巧展

 

今回は現代の作家さんと清水三年坂美術館などの所蔵されている明治の工芸品が計126点展示されています。

作品の種類は

現代の作家さんが

木彫 21点、漆工 13点、金工 10点、陶磁 4点、ガラス 2点、 水墨画 4点、

ペーパークラフト 4点、切り絵 2点、刺繍 4点

明治工芸が

牙彫 14点、漆工 8点、金工 10点、陶磁 5点、七宝 14点、刺繍 6点

 

作品の1部は写真撮影OKでした

今回のメインポスター 前原冬樹さんの「スルメに茶碗」

1本の木を彫って足やスルメの凹凸の細部まで何日もかけて掘って作られており
館内にはその様子の映像もみられる。1本の木からできているとは到底思えないほどリアル

松本涼さんの「髑髏柳」

落語の「髑髏柳」をモチーフに、この方も1本の木から彫って作品に仕上げる。数mmレベルで細かく線を彫りまるで年輪。質感や触り心地まで想像させる

大竹亮峯さんの「月光」 木彫。
モチーフは「月下美人」。花咲いたり閉じたり可動もできる仕組みになっている

葉っぱも見事に彫られており、まるでその場で生きているように感じ魅了されます

福田亨さんの「吸水」
この水滴も木彫。木を磨いただけで表現されており、目を疑う

蝶々の羽の模様は染色や色彩をしているわけではなく、すべて自然の木材を探しその色を組み合わせて張り合わせてある。とても細かな作業。想像するだけで頭パンクする

本郷真也さんの「円相」
こちらは金工。本郷さんの作品は鉄を熱して叩いて空想のものも実際の物も形作ってしまうアーティスト。パンフレットには鷹(Visible01境界)の金工が載っています。そちらは身体の中身まで鉄で再現されており、その内部にまで作者のメッセージが隠されており、刮目必須

背びれのトゲや鱗も美しい。あと身体は可動するらしい。

長谷川清吉さんの「銀製 梱包材」
銀で再現されたもらってうれしい超高級なプチプチ。
その他長谷川さんの作品、どれも日常にあるものを再現したユニークな工芸がたくさん

盛田亜耶さんの「ヴィーナスの誕生Ⅱ」
全作品の中でもインパクト強め!これ1枚の切り絵。大きさも2m近くあります。
一体どれほどの作業時間時間がかかったのでしょうか。
作者の経歴も面白いので注釈もぜひ

顔一つにしてもここまで細かく、流れに沿って切っていており、まるで絵画のよう

 

以上が写真OKの作品。

その他、僕の好きな安藤緑山の作品や、牙彫ではなく木工ですが岩崎努さんの「無花果」も安藤さんに引けを取らないまるで本物と見間違うほどの作品です。

池田晃将さんの貝を使った漆工は映画トランスフォーマーで出てくるキューブのように幻想的で光り輝き吸い込まれそうで何度も細部をみてしまします。

青木美歌さんのガラス工芸も吹きガラスで粘菌や生命の動きを表現されており、とてもきれいです。

 

計126点ゆっくりみれば2時間ぐらい。正直、疲れます。

 

「超絶技巧展」は美術があまりわからなくても、その技術の高さを感じるにはとてもわかりやすいので、1作品1作品を集中してみてしまします。面白い!

 

ちなみに写真OKの作品についてはSNSでUPをすれば受付でポストカードがもらえますので是非お忘れなく!